Soyブログ

2025年7月16日 水曜日

大人美容室みよし 大人美容室 豊田市

さてさて営業日です。
最近ちょいと面白い?時代差のわかりやすいネタがザワザワしていたのでツラツラと…

「8:00の10分前」が伝わらない時代に思うこと

最近、「8:00の10分前だから、8:08くらいでいいと思った」という若い人の言葉を聞いて、内心少し驚いてしまいました。
僕たちの感覚では、「8:00に始まる」というのは、「8:00には準備万端でスタートしている」状態を意味していて、だからこそ「10分前には現場にいるべき」という“空気”が自然と共有されていました。

この違和感は単なる世代差ではなく、日本人が長く大切にしてきた「空気を読む力」が、今まさに失われつつあることの表れだと感じます。

日本社会では、長年“察する”ことが人間関係の潤滑油でした。言葉にせずとも、相手の意図や状況を読み取り、先回りして動く。特に、40代、50代、そして60代と、社会の第一線で活躍してきた私たち女性にとって、この「気配り」や「場の空気を読むこと」は、むしろ武器であり、信頼を築く土台でした。

「8:00の10分前」は、ただ早く来いという話ではなく、
「相手のために準備を整えておく」
「万が一に備える余裕を持つ」
「“遅れたら困る人がいる”という想像力を持つ」
という、相手本位の心配りを含んだ“文脈”だったのです。

けれど、今の若い世代は、その文脈を知らないまま育っています。

学校教育では「自分の考えをはっきり言いましょう」と教えられ、社会では「ルールで決まっていないことはやらなくていい」と刷り込まれてきた世代です。
背景には、「空気よりも契約を重んじる」社会への変化があります。昭和・平成の日本型組織が大きく揺らぎ、グローバル化や成果主義が進む中で、「察して動く」よりも「言われたことを正確に守る」ことが評価されるようになりました。

けれど、私たちは知っています。
人と人が本当にうまくやっていくには、ルールだけでは足りないということを。
職場でも、家庭でも、社会でも、真に信頼される人とは、「空気を読んで気を配れる人」でした。

もちろん、昔の価値観を押しつけるつもりはありません。けれど、「空気を読む力」は、日本人が培ってきた繊細な美徳のひとつだったのではないでしょうか。

「8:00の10分前に来る」という行動の裏には、「相手に迷惑をかけたくない」「物事をスムーズに進めたい」「失敗を未然に防ぎたい」という、心配りの精神がありました。
それを単なる「時間の誤解」だと受け取られてしまうことに、少しだけ寂しさを感じるのです。

きっとこれからは、「空気を読むこと」がますます通じにくい時代になっていくでしょう。
けれど私たちは、その価値を知っている最後の世代かもしれません。
だからこそ、伝えていくことにも意味がある気がするのです。
“余裕を持つこと”“先回りすること”“相手を思うこと”――それは決して古くさいものではなく、むしろ成熟した大人のたしなみなのだと。

「8:00の10分前」にこめられた優しさを、もう一度思い出してもらえるように。
そんなふうに、静かに伝えていけたらいいなと思いますね…

そんな話しをスタッフさんしつつ
皆様にゆっくりくつろいで頂ける場所を目指して
空気感を大切にしていきますね。



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投稿者 Soy hair&relaxation

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