Soyブログ
2025年8月 2日 土曜日
マテリアμ(ローアルカリタイプ) 廃盤⁈
朝、練習しながらカラー剤のテストをしていて
ちょいと時間が出来たらのでツラツラと…
「信頼できるモノづくり」は、どこへ向かっているのか
最近、あるヘアカラー剤の廃盤の連絡を受けました。その薬剤は、低アルカリで髪への負担が少なく、10年先・20年先の髪の未来を守ってくれる優しい設計のものでした。私たち美容師にとっては、まさに「お客様の髪を守る」という想いをカタチにしてくれていた薬剤。だからこそ、その終了の知らせには、どこか時代の流れを感じずにはいられませんでした。
メーカーさんも今の時代、決して楽ではありません。世界的な原材料費の高騰、物流コストの上昇、さらには円安の影響もあり、「良いモノを安定してつくり続ける」ことが難しくなっているのが現状です。
その結果、リニューアルされた製品の中には、「前よりも強めの成分が含まれている」と感じるものも見受けられます。企業努力として価格を据え置きながらも、どこかで成分や処方に調整が入っている…そんなケースもあるのです。
けれど、それは本当に「進化」なのでしょうか?
「数字」「効率」「売上」——確かに資本主義社会の中で、これらは重要な指標です。でも、わたしたち美容師が毎日向き合っているのは、人の「髪」であり、その先にある「暮らし」や「人生」です。
“安さ”を追い求める社会の中で、いつしか「想い」や「信念」が削られてはいないか。最近では「信用経済社会」という言葉も聞くようになりました。つまり、値段だけでなく「誰がつくったのか」「どんな想いで届けているのか」が、消費の判断軸になってきているということです。
SOYが大切にしているのは、まさにこの「信用」です。
だからこそ、今、また新しい薬剤のテストに入っています。髪に優しく、アルカリ量を抑えた高品質なものを——。なかなか数は限られていますが、それでも諦めずに探し続けたいと思います。安さではなく、「お客様の未来に責任を持てるモノ」を。
「10年後もこの髪でいたい」
そう言っていただけるように。
目先の流行やコストに流されず、信頼できるものを、丁寧に選び抜いていきます。
がんばれ、日本のモノづくり。
そして、がんばれ、想いを届けるすべての職人たち。
美容室SOYは、これからも志ある「選択」を続けていきますね…
ちょいと時間が出来たらのでツラツラと…
「信頼できるモノづくり」は、どこへ向かっているのか
最近、あるヘアカラー剤の廃盤の連絡を受けました。その薬剤は、低アルカリで髪への負担が少なく、10年先・20年先の髪の未来を守ってくれる優しい設計のものでした。私たち美容師にとっては、まさに「お客様の髪を守る」という想いをカタチにしてくれていた薬剤。だからこそ、その終了の知らせには、どこか時代の流れを感じずにはいられませんでした。
メーカーさんも今の時代、決して楽ではありません。世界的な原材料費の高騰、物流コストの上昇、さらには円安の影響もあり、「良いモノを安定してつくり続ける」ことが難しくなっているのが現状です。
その結果、リニューアルされた製品の中には、「前よりも強めの成分が含まれている」と感じるものも見受けられます。企業努力として価格を据え置きながらも、どこかで成分や処方に調整が入っている…そんなケースもあるのです。
けれど、それは本当に「進化」なのでしょうか?
「数字」「効率」「売上」——確かに資本主義社会の中で、これらは重要な指標です。でも、わたしたち美容師が毎日向き合っているのは、人の「髪」であり、その先にある「暮らし」や「人生」です。
“安さ”を追い求める社会の中で、いつしか「想い」や「信念」が削られてはいないか。最近では「信用経済社会」という言葉も聞くようになりました。つまり、値段だけでなく「誰がつくったのか」「どんな想いで届けているのか」が、消費の判断軸になってきているということです。
SOYが大切にしているのは、まさにこの「信用」です。
だからこそ、今、また新しい薬剤のテストに入っています。髪に優しく、アルカリ量を抑えた高品質なものを——。なかなか数は限られていますが、それでも諦めずに探し続けたいと思います。安さではなく、「お客様の未来に責任を持てるモノ」を。
「10年後もこの髪でいたい」
そう言っていただけるように。
目先の流行やコストに流されず、信頼できるものを、丁寧に選び抜いていきます。
がんばれ、日本のモノづくり。
そして、がんばれ、想いを届けるすべての職人たち。
美容室SOYは、これからも志ある「選択」を続けていきますね…

投稿者 Soy hair&relaxation | 記事URL
2025年8月 1日 金曜日
もう、すかないで。その一言で変わる、大人のツヤ髪 トップスタイリストが語る。『梳きバサミ』に頼らない、理想のシルエットの秘密
さてさて、朝からゆっくりお客様を迎える為にウイッグを切って毎日、練習
(準備運動)している…僕です…苦笑
何故…練習するのか?
それは、自分が責任を持って担当しているお客様の年代も有りますが…
実は年代によって、当てはまる技術が
違うんですよね…
そんなことをツラツラと…
大人髪に必要なのは、“削ぐ”ではなく、“積む”という発想。
年齢を重ねるごとに、私たちの髪は静かに変化していきます。
かつてはコシがあり、ハリもツヤもあった髪が、ある日ふと「やわらかく」「細く」「うねる」ようになったと感じる瞬間。それは、年齢にともなう髪質の変化——いわば“髪のエイジング”のはじまりです。
大人世代の女性にとって、この髪質の変化は決してネガティブなものではありません。むしろ、しなやかさや動きが出やすくなるという点で、デザインの幅が広がるチャンスでもあるのです。
しかし、そのポテンシャルを最大限に引き出すには、“若い頃と同じカット技術”では対応できません。
いま必要とされているのは、「梳きバサミで軽くする」カットではなく、「きちんとグラデーションとレイヤーを積み上げる」技術。つまり、“削ぐ”ではなく、“積む”という技術的な視点への転換です。
この技術、実は習得している美容師は日本全国でも10%未満と言われています。さらにその多くが50代以上のキャリア美容師です。なぜか——その理由は、ある時代背景にあります。
かつて、梳きバサミ(セニング)が一般的に使われるようになる前、美容師たちは“削らずにデザインを構成する”技術を訓練されてきました。毛流れ、骨格、毛量、髪の硬さといった条件を読み取り、一本一本の毛束を「積み重ねる」ことで、自然な軽さや動きを表現していたのです。
ところが現在、美容学校でも即戦力が求められるなかで、短期間で仕上がるセニング中心の技術が主流になりました。梳きバサミはたしかに便利ですが、大人女性の繊細な髪質に対して使い方を誤ると、パサつき、広がり、ツヤ感の低下といったリスクが伴います。
だからこそ、髪の変化を感じ始めたら、カットの技術自体を見直すべきタイミング。カギとなるのは、「髪を丁寧に積み上げる」設計力と、質感をコントロールするための高い技術です。これは単なる流行ではなく、髪質に寄り添う“思いやり”でもあります。
「最近、なんだか髪がまとまりにくい」
「量を減らしたはずなのに、広がってしまう」
——そんなお悩みがある方は、もしかしたらカット技術そのものが、あなたの髪に追いついていないのかもしれません。
若いころの髪とは違うからこそ、違うアプローチが必要です。大人髪には、大人の髪を理解してくれる美容師との出会いが必要。今、あなたの髪を「守り」「育て」「魅せる」新しいカット体験をしてみてください。
きっと驚くぐらい、手入れが楽ですよ。
(準備運動)している…僕です…苦笑
何故…練習するのか?
それは、自分が責任を持って担当しているお客様の年代も有りますが…
実は年代によって、当てはまる技術が
違うんですよね…
そんなことをツラツラと…
大人髪に必要なのは、“削ぐ”ではなく、“積む”という発想。
年齢を重ねるごとに、私たちの髪は静かに変化していきます。
かつてはコシがあり、ハリもツヤもあった髪が、ある日ふと「やわらかく」「細く」「うねる」ようになったと感じる瞬間。それは、年齢にともなう髪質の変化——いわば“髪のエイジング”のはじまりです。
大人世代の女性にとって、この髪質の変化は決してネガティブなものではありません。むしろ、しなやかさや動きが出やすくなるという点で、デザインの幅が広がるチャンスでもあるのです。
しかし、そのポテンシャルを最大限に引き出すには、“若い頃と同じカット技術”では対応できません。
いま必要とされているのは、「梳きバサミで軽くする」カットではなく、「きちんとグラデーションとレイヤーを積み上げる」技術。つまり、“削ぐ”ではなく、“積む”という技術的な視点への転換です。
この技術、実は習得している美容師は日本全国でも10%未満と言われています。さらにその多くが50代以上のキャリア美容師です。なぜか——その理由は、ある時代背景にあります。
かつて、梳きバサミ(セニング)が一般的に使われるようになる前、美容師たちは“削らずにデザインを構成する”技術を訓練されてきました。毛流れ、骨格、毛量、髪の硬さといった条件を読み取り、一本一本の毛束を「積み重ねる」ことで、自然な軽さや動きを表現していたのです。
ところが現在、美容学校でも即戦力が求められるなかで、短期間で仕上がるセニング中心の技術が主流になりました。梳きバサミはたしかに便利ですが、大人女性の繊細な髪質に対して使い方を誤ると、パサつき、広がり、ツヤ感の低下といったリスクが伴います。
だからこそ、髪の変化を感じ始めたら、カットの技術自体を見直すべきタイミング。カギとなるのは、「髪を丁寧に積み上げる」設計力と、質感をコントロールするための高い技術です。これは単なる流行ではなく、髪質に寄り添う“思いやり”でもあります。
「最近、なんだか髪がまとまりにくい」
「量を減らしたはずなのに、広がってしまう」
——そんなお悩みがある方は、もしかしたらカット技術そのものが、あなたの髪に追いついていないのかもしれません。
若いころの髪とは違うからこそ、違うアプローチが必要です。大人髪には、大人の髪を理解してくれる美容師との出会いが必要。今、あなたの髪を「守り」「育て」「魅せる」新しいカット体験をしてみてください。
きっと驚くぐらい、手入れが楽ですよ。

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